openSUSEのサーバー管理Webサービス、webyast

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openSUSEは便利です。デスクトップ版ならGUIのYastが初めから使用できます。管理ツールのYastは、大変便利です。たまにしか行わない設定のために、コマンドを覚えておく必要もありません。

サーバー版や自分のデスクトップへリモートへ操作するときは、コマンドライン版のYastを使用するか、もしくは直接コマンドを実行します。コマンドライン版のYastも良いのですが、やはり美しさに欠けます。

そこで、サーバー管理をWebサービスとして操作できるようにするのが、webyastです。私が使用しているopenSUSEは現在、13.1のデスクトップ版ですが、使えるようになっていました。(以前試したときは、まだ上手く動作しませんでした。)

インストール

パッケージマネージャーの「パターン」にWebyastがあります。これをインストールすれば、必要なパッケージがまとめて全部インストールされます。

設定

Yastの「サービスマネージャー」から、webyastサービスを有効/起動にしましょう。

続いて、自分のユーザーアカウントをWebYastで使用できるようにします。これはコマンドで実行します。

grantwebyastrights --user 自分のアカウント名 --action grant

起動

デスクトップ版で使用する場合、qwebyastというアプレットが存在し、KDEのパネルに常駐アイコンを表示してくれ、そこからWebブラウザーを起動し…なんですが、公式には存在しないgoogle-chromeを起動するディスクトップを開き・・・という仕組みは用意されているようですが、手元の環境では起動設定ファイルの内容が開いてしまうだけです。

お好きなWebブラウザで(IEでは動くかどうかは怪しいです)、https://localhost:4984にアクセスするだけです。もちろん、実用稼働させる場合は、localhostの部分がIPかドメインに変わります。

何が設定できるかは、'webyast'を検索してもらえば、画像が引っかかりますので、それをご覧ください。

ユーザーの権限

前に書いたように、自分だけで使用する場合は、grantwebyastrightsを使います。このコマンドは、全WebYast機能を使用できるように、権限を与えてくれます。

全機能使用可能という許可やロールが存在しているわけでありません。WebYastの場合、Pluggable Authentication Modules (PAM)という認証機能を利用して、各機能毎にユーザーに権限を与えます。そのための個別の設定はpolkit-authコマンドを使用します。

これは面倒なので、全てまとめて権限を付けてくれる、grantwebyastrightsコマンドで一気に全権限を付けました。個人で使用するなら、これだけで済みます。

openSUSEは日本ではイマイチマイナーですが、段々と利用者を増やしています。ガチガチのLinuxユーザーではなく、一般的なユーザーも利用しやすいという点で、結構良く出来ているディストリビューションです。