JW+ JW CADで設定ファイルを使い分ける
タグ: JWCAD
JW CADは起動時に設定ファイルを指定出来ません。Jw_win.exeと同じディレクトリーのJw_win.jwf設定ファイルだけが有効になります。
それでは、自由に設定ファイルを切り替えられないため不便です。そのため図面ファイル毎に設定ファイルを指定できるツールも既にあります。
私は、それほど細かく設定できなくても良いので、ディレクトリー毎に設定ファイルを切り替えたいと思いました。そこで図面ファイルをダブルクリックで起動するとき、同じディレクトリーのJw_win.jwfファイルの内容が適用される小さなプログラムを作成しました。
自分で使用してみて便利でしたので公開します。JW+.exeです。ただし、個別のサポートは致しません。あしからずご了承ください。
動作条件
Windows XP以降です。(確かめたわけではありません。詳しくは後述の技術情報をご覧ください。)
ダウンロード
こちらからJW+.exeファイルをダウンロードしてください。必要なのはこのファイル一つです。このファイルは再配布禁止とします。セキュリティー的に危険なプログラムを混入されることを防ぐため、必ずこのページのリンクからダウンロードして下さい。
サイズは302KB(309,031バイト)です。ダウンロード後、実行ファイルのプロパティでお調べください。
インストール
- JW+.exeファイルはJw_win.exeファイルと同じディレクトリー、つまりJW CADのインストールディレクトリーに設置してください。
- 図面ファイル(拡張子".JWW")をダブルクリックで起動すると、Jw_win.exeが起動するように設定されています。その代わりに今回設置したJW+.exeファイルが起動するように設定してください。Windowsのバージョンにより設置方法が異なっています。自分の使用するWindowsに合った情報を検索して見つけてください。「OS名 関連付け」で検索すると、すぐに見つかります。例えば:
- Jw_win.exeと同じディレクトリーにJw_win.jwf(大文字、小文字関係なし)ファイルが既に存在する場合、Jw_win_failsafe.jwfに名前を変更してください。図面ファイルと同じディレクトリーにJw_win.jwfファイルが存在しない場合、Jw_win_failsafe.jwfファイルの内容が使用されます。
もし、コンピューターの設定に自信がないなら…
- JW+.exeファイルはJw_win.exeファイルと同じディレクトリー、つまりJW CADのインストールディレクトリーに設置してください。
- JW+.exeファイルのショートカットを作成し、お好きなフォルダーに移動しましょう。デスクトップに置くのが便利でしょう。
- 実行方法は開きたい図面ファイルをショートカットへドラッグ&ドロップするだけです。(ただし、電子署名が付いていないため、この方法ですと警告が表示されます。)
使用法
図面ファイルを開いた時に適用したいJw_win.jwfファイルを同じディレクトリーに作成してください。
あとは、図面ファイルをダブルクリックで起動すれば、自動的にインストールフォルダーにコピーされ、JW CADが起動されます。
このツールを使用しようとしまいと、JW CADで設定ファイルを使用する場合には、多少の理解が必要です。以下の記事を参考にしてください。
アンインストール
インストールと逆の手順を行います。
- Jw_win_failsafe.jwfファイルをJw_win.jwfファイルへ名前を変えてください。
- 図面ファイル(拡張子".JWW")で起動する実行ファイルがJW+.exeになっています。これを元のJw_win.exeに戻します。
- Jw+.exeファイルを削除します。
使用上の注意
- JW+.exeファイルは必ずJw_win.exeと同じディレクトリーに設置してください。
- Jw_win.jwfファイルは上書きもしくは消去されます。既存のJw_win.jwfは別名で保存してください。Jw_win_failsafe.jwfに名前を変更しておくと、図面ファイルと同じディクレトリーに設定ファイルがない場合、代わりに使用されます。
JW CADはJw_win.exeと同じディレクトリー中のJw_win.jwfファイルのみ起動時の設定ファイルとして認識します。そのため、図面ファイルをダブルクリックで起動した時、同じディレクトリー内にJw_win.jwfファイルが存在しているか調べ、存在していればJW+.exeと同じディレクトリー(つまりJw_win.exeと同じディレクトリー)にコピーします。
また、図面ファイルと同じディレクトリーにJw_win.jwfファイルがない場合、JW+.exeと同じディレクトリーのJw_win_failsafe.jwfファイルをJw_win.jwfへコピーします。
両方共存在しない場合、Jw_win.jwfファイルを削除します。
いずれの場合も、JW+.exeと同じディレクトリー中のJw_win.jwfファイルは上書きされるか、消去されます。必要であれば、別名で保存しておいてください。
既存の不具合
不具合というか、仕様的に前記の通りの動作を行うため、一部制限があります。
JW+.exeと同じディレクトリー、つまりJW CADのインストールディレクトリーに図面ファイルを直接保存している場合、同じディレクトリー内のJw_win.jwfが読み込まれます。しかし、これは他のディレクトリーからコピーされた設定ファイルである可能性が高いわけです。
ですから、JW CADのインストールファイルに図面を直接おいている場合のみ、図面ファイルがオープンしたら、適用したい設定ファイルを手動で読み込んでください。
このツールのダウンロードが多ければ、これにも対応する予定です。(私はインストールディレクトリーに直接保存するなんて、管理が面倒くさくなることはしません。ですから、現状で十分なのです。)
技術情報
この実行ファイルはWindows上で動作するAutoIt3というスクリプトで作成されています。名前が示す通り、Windows上のタスクを自動化するためのスクリプトですが、実行形式にコンパイルでき、動作させるのも実行ファイルだけで済みます。
自動実行のスクリプトですが、通常のプログラム開発言語的なことはほとんど実行可能です。言語的にはBASICにとても近い構文です。
AutoItの現在のバージョン3はWindows 9x系のサポートを止めています。NTで動作するかは不明です。現在XP上でのみ動作確認を行なっております。
また開発に使用しているのはAutoIt3の32bitバージョンです。ですから、64bit版のWindowsでも動作すると思います。ほんとに小さなスクリプトですので、多少のオーバーヘッドがあっても問題にならないでしょう。
履歴
2013/03/09 初期バージョン1.0リリース