openSUSE Leap42.3、公式のFirefoxをデフォルトにする
実際Leapであろうと他のリリースでも、ディストリビューションが異なっても、Plasmaデスクトップ環境であれば共通する部分はある記事です。
OpenSUSEのデフォルトWebブラウザはFirefoxです。ところが、SUSEリリース時のほぼ最新バージョンからメジャーバージョンが上がることはほぼありません。Leapは安定版のパッケージを提供しているからです。最新のバージョンのパッケージを利用するにはTweedを使用するか、次のバージョンを待つ必要があります。
最新のFirefoxがリリースされています。これはデフォルトでLeapに含まれるバージョンより動作が軽く、JavaScriptの動作も早く、UIも改善されています。断然使いやすくなっています。
Firefoxの公式サイトから、パッケージをダウンロードし、インストールするだけですから、導入は面倒でありません。ところが、これをデフォルトブラウザにしようとすると、いろいろ引っかかります。
まず、実行ファイルの起動パスを指定するPATH
環境変数に、インストールしたディレクトリを指定する必要があります。これにより、シェルから起動がかかる場合、新しいFirefoxが起動されるようになります。たとえば、自分のホームディレクトリ下のfirefox
ディレクトリに新しいFirefoxをインストールした場合は、PATH
環境変数を設定している、たとえば.bashrc
などで追加します。
# 優先的にパスを通すために、先頭に追加する export PATH=~/firefox:$PATH
次に、デスクトップ環境からも起動できるように設定します。
mv /usr/share/applications/firefox.desktop ~/.local/share/applications
~/.local/share/applications/firefox.desktop
を開き、EXEC
項目に新たにインストールしたFirefoxの実行ファイルを指定します。ホームディレクトリー下のfirefox
ディレクトリへインストールしている場合は、次のようになります。
Exec=~/firefox/firefox %u
これにより、デスクトップ操作からFirefoxを起動した場合でも、新しいバージョンが起動できるようになります。