openSUSE Leap42.3、Plasma 3.26でBluetoothイヤフォンを使う
半年に一度程度、なんやかんやでOSを入れ替えますが、現在はopenSUSE Leap42.3のPlasmaデスクトップ、KED系ですね、を使用しています。
基本はスピーカーを有線で使っています。必要に応じてイヤフォンをコンピュータ正面のプラグへ差し込んでいました。ただ、ケーブルの長さがやや短く、不便だったためBluetoothのイヤフォンとドングルとよく呼ばれるアダプタを購入しました。
その時の経験をメモしておきます。
アダプタの認識
Bluetoothアダプタ、通称ドングルは通常小さなUSB装置です。特殊なものでなければ、差し込めば認識されます。
「システム設定 => Bluetooth => アダプタ」で設定メニューを開きます。初期の設定を忘れてしまいましたが、アダプタ名を付けるように促されたかと思います。
電源オンにチェックを付けると、アダプタが有効になります。使用しない場合は、チェックを外します。
Visibilityは、イヤフォンやスピーカー、他のコンピュータなどからこのアダプタが認識できるようにするかどうかです。通常は、認識できるようにします。
Always visibleに設定すると、常に認識されます。つまりコンピュータを立ち上げると自動的に認識されるように動作します。
Temporaraliy visibleに設定すると、一時的に指定した時間内のみ認識されます。
デバイス
次に、デバイスを認識します。ペアリングとか、接続とか呼ばれます。
デバイスのイヤフォンやスピーカーにより動作が異なります。電源を入れると一定時間ペアリングモードになったり、ペアリングさせるには電源ボタンを長押ししたりします。デバイスの説明書などを読むと、記述されています。指示に従います。
openSUSE側からペアリングするために「システム設定 => Bluetooth => デバイス」の設定を開きます。初期状態では登録されているデバイスはありませんので、表示されません。
"+ Add new device"ボタンを押してください。小さなウィンドウが開き、見つかったデバイスが一覧表示されます。ペアリングする機種をクリックし、「次へ」ボタンを押します。接続が終われば、「完了」ボタンを押してください。
認識したデバイスが左のペインに一覧表示されます。接続しようとしているデバイスをクリックし、確認してください。情報が表示されますが、上に「接続」ボタンが表示されている場合は、未接続状態で、クリックすると接続します。
逆に、「切断」ボタンが表示されているときは、既に接続状態です。ボタンをクリックすると接続を解除します。
Trustedにチェックが付いていなければ、付けてください。
ここまでは、Bluetoothの動作イメージをご存知であれば、想像がつきます。私も、情報を検索せずにここまでは行き着きました。
デバイスの有線順序の設定
認識されているのにもかかわらず、openSUSE側ではデフォルトの機器のボリュームだけが有効になり、Bluetoothのイヤフォンが鳴ってくれませんでした。接続するたびに、Bluetoothデバイスをデフォルトへ設定し直す必要がありました。
片っ端からそれらしいプログラムを起動し、やがてそれらしい項目を持つプログラムが見つかりました。Phononです。openSUSEでは「オーディオとビデオ」という日本語タイトルがついています。このプログラムを起動します。
「デバイスの優先順位」タブで、「音声再生」とその下の必要な項目で、Bluetoothデバイスの有線順序を上げておきましょう。少なくとも、スピーカーよりも上げておきましょう。ここで指定した順番で優先的に音声デバイスが使用されます。スピーカーを鳴らしている外付けであれ、マザーボード組み込みであれ、音声ボードであれ、そうしたデバイスよりもBluetooth機器を優先するように設定します。
この設定により、Bluetooth機器が接続されていれば、Bluetooth機器で再生音が鳴ります。接続されていない場合は、より優先度の低いデバイスに切り替えられます。
これで、やっとBluetooth機器で音声再生できるようになりました。接続中はBluetoothから音声が流れ、未接続の場合は、本体側に接続しているスピーカーから再生されます。切り替えはウィンドウに通知され、自動的に切り替わります。