Laravel5.5ドキュメント翻訳兼リポジトリメンテナ募集
タグ: Laravel5.5
追記:応募は締め切りました。一人の方が応募していただきましたが、時間が取れないようですので、リポジトリの公開は取りやめました。複数作業にかかるオーバーヘッドが、私の翻訳作業を遅らせてしまうためです。
Laravel5.5のリリース前に、GitLabでリポジトリを公開し、ツイッターで翻訳を行いたい方を募集しました。数名の方が手を上げてくださいましたが、残念ながらもう翻訳を終えた後だったため、LTSである時期バージョン5.5のために、ペンディングとしています。
その5.5のリリースが目の前に迫っていますので、改めてここで募集したいと思います。
- Laravel5.5の英文ドキュメントの翻訳を手伝ってくれつつ、ドキュメントの保守期間の2年間リポジトリのメンテナとして、イシューの処理や和文の更新を私と一緒に続けてくれる方。
- 人数としては私を含め、最低3人。最大5名。
- Laravel5.5がリリースされても、数週間はバグが残ります。特に最初の一週間はシリアスなバグも結構含まれる傾向があります。それらが修正され、表立ったバグが枯れる頃までに日本語翻訳をリリースする予定です。翻訳作業としては、この期間がメインです。この期間にある程度翻訳時間を確保できるのが、第1条件です。5.4から原文に変更がないところは、和文を機械的に適用しますので、全ドキュメントの半分程度を訳し直すことになるかと見積もっています。
- その後1ヶ月程度、ちまちまとTaylorさんが気に入らない所を直したり、コミュニティによるイシューでタイポ等が指摘されます。それを反映する作業は一週間に数時間必要になります。
- その後は定期的に時々更新される原文の変更を和文へ変更し、和文に対するイシューなどを処理します。一月に数時間程度、費やすことになるかと思います。
- 金銭的な報酬はありません。リポジトリに含めるライセンス文の著作者として名前が載るだけです。リポジトリのメンテナとしてニックネームは表示されるでしょう。名誉職です。(メンテを放棄することになれば、逆にさらし者です。)
翻訳を続けている経験上から言えるのは、皆さんが普段勤しんでいる、プログラミングや設計作業とは異なり、クリエイティブな部分はありません。定型的な処理を繰り返す、どちらかといえば事務作業です。それを2年間続けるのは、正直かなりしんどいと思います。
翻訳だけでなく、リポジトリのメンテナとしても協力していただきたいと思います。一時的に翻訳だけしてハイ終わりでは、後々の私の作業量が増えてしまいます。具体的には、誤訳やタイポなどをイシューとして報告を受けたら、その翻訳内容を確認し、必要に応じて原文と文章構造を合わせ、行末のコードを確認し、用語を統一、問題がなければマージすると言う作業になるでしょう。
当然ながら、Gitの知識は多少必要です。多分、みなさん私より詳しいでしょう。ただ、サブモジュールとフックの知識は必要になります。翻訳対象の原文をリポジトリに含めるために、サブモジュールを使用します。原文の文章構造のずれのチェックや用語の統一を自動化するには、フックの知識が必要です。
原文の文章構造を保ちます。ヘッダー、段落、空行の位置を原文と同一に保ちます。勝手に行を加えてしまうと、翻訳時に行番号で変更が必要な箇所を見つけるのに手間取ることになります。単語に対応する和文の用語は統一します。和文のテイストを合わせるため、いくらかのルールを作る必要があります。それらを守っての翻訳になります。
環境はWindowsでもかまいませんが、Linuxの行末コードを保ってください。上記のとおりに原文と和文の文章構造を保ちます。そうしないと、当方で用意している自動化処理も行えなくなります。また、文章構造の簡単なチェックや用語の統一は、Linuxのコマンドラインツールとして用意しますので、WindowsであってもLinux環境を自力で整えられる知識が必要です。こちらから教えている時間はありません。
Laravelに限ったことではありませんが、「大勢の人とコラボレート」はできません。最初は気分が盛り上がっても、文章のクオリティを高める段階となると熱も冷め、一人もしくは少人数で翻訳する形態に落ち着きます。他人の翻訳を一章まるまる渡されても、それを原文とチェックし、(自動化しなければ)用語のチェックを行い、表現を合わせるとなると、「自分で訳したほうが早い」となります。数人の慣れたチームで行うほうが効率が良くなります。(デスマーチ時に人数を投入しても進捗がでないのと同じです。)
私は作業量が増えるため、公開したくはありません。かつて公開していました。しかし、リポジトリのメンテの手間が増えること、リポジトリ保守の心理的な負担もあり、すぐに保守は諦めました。数年後に削除しました。ローカル環境でいろいろと自動化しているため、閉じた作業で行うほうが作業量が少ないのです。いざ公開するとなると、数倍の手間がかかります。そうした手間を分担していただけるのであれば、パブリックなGitリポジトリで公開するのはやぶさかではありません。ただ、2年間続けるのは大変であることを知っているので、この文章を書いています。
人数が集まり、パブリックリポジトリで公開することにしても、他のメンテナさんが活動しなくなれば、私一人で頑張るつもりはありません。ローカル環境のみでの保守に戻し、リポジトリは約一年後に削除します。(利用者があるでしょうから、すぐには削除できません。存在している期間は「メンテを放り出したやつ」として晒されることになります。ただ、メンテされていない古いリポジトリは混乱を招きますので、一年後に削除します。)(現状の翻訳クオリティが高いと言っているわけではありませんが、ひどいとも思っていません。日本でも利用者が増えていますので、今のレベルを維持できれば、翻訳品質が利用者拡大の障害になることはないかと思います。)
公開しても、翻訳を誉められることはまずありません。けなされることは多々あります。一度和文があれば、それが当たり前だと考えられ、好き勝手言われます。オープンソースをよく理解していない人は、なぜか「自分が使ってやっている」と言う意識の人が多いようです。
原文と同じMITライセンスとして和文を公開します。権利者として名前は入れなくてはなりません。和文のできが現状の5.4と同等、もしくはそれ以上であれば、私が和文を公開しているreadouble.comの5.5版としてそのままのせ、フッター部分にも翻訳者として名前を乗せさせていただきます。
ネガティブなことをいろいろと書いたのは、気軽に参加して、さっさと止められては困るからです。次のLTSまでメンテに協力してもらえないのであれば、翻訳作業は私一人に戻ります。すると負担が多くなるため、文中に書いたとおりにリポジトリは閉じざるを得ません。翻訳を維持するには、私自身の手間を最低限度に保たないと無理です。
それでも参加したい、手間を分担しても良いという人がいらっしゃるのであれば、hirokws@gmail.comまでご連絡ください。バージョン5.5がリリースされるまで募集します。