Laracon 2014 NYC、Taylorさんの発表内容
ツイッターやライブブログで流れてきた、Taylorさんの発表内容の速報です。後に、ビデオも公開されるでしょう。それまで詳しい内容は分かりませんが、分かっている範囲でまとめておきます。
Snappyの新サービス
スケジュールを見る限り、Ianさんの登壇時間にTaylorさんが前座として出て、このサービスの発表を行ったようです。私同様に、多くの人が「隠していた新発表はSnappyのサービスのことだったのか」と失望したでしょう。実際は、以降の2つがメインです。
Snappyはアメリカ(英語)の有料ユーザーサポートサービスです。日本人にはあまり関係ありませんね。アメリカとか、英語圏とか、全世界でのサービス展開を考えている人は、関心お持ちの方もいらっしゃるでしょう。
Laravel Forge
Taylorさん自身の登壇時間の、メインテーマがこれだったようです。サーバー準備する時間と手間が省けるよというサービスらしいです。
これを見て気づいたのですが、権利保持者がLaravel LLCと会社になっていますね。ということは、こちらのサービスはTaylorさんが始めるサービスでしょうか。(現地時間の月曜から、登録可能になります。)
次に紹介する、Laravel Homesteadと似たような環境をAWSでも、DigitalOceanでもすぐに用意でき、開発・デプロイ可能なサービスのようです。月10ドルで、使い放題のようですが、AWSやDigitalOceanの料金は別でしょうから、サーバー環境を自分で整えられる人には、無用の長物です。:D
まあ、Laravelの名前を利用して始めたサービスですね。サービス自身にはさほど価値はないと思いますが、サーバーのことを調べて設定するのが面倒な人には、良いサービスになるでしょう。実際、簡単で何を売りにするのか分かるサービスのほうが、受けが良いですからね。(プロビション使わなくても、Ubuntu14.04限定ですから、同じ環境を整えるシェルスクリプトを一本用意すれば、済むだけのような気もします。)
Laravel Homestead
Taylorさんの話の前半がこれだったのではないかと思います。ツイートでは、どこからがHomesteadで、どこからがForgeの話なのか、推測できませんでした。
最後に誰かが、「Laravel Homesteadはどうなっているか?」と訪ね、Taylorさんが「Pushするよ」と答えたそうです。(ドキュメントが公開されました。)
Laravelを動作させる環境を含んだ、Vagrant boxです。以下がパッケージされています。
- Ubuntu 14.04
- PHP 5.5
- Nginx
- MySQL
- Postgres
- Node (With Bower, Grunt, and Gulp)
- Redis
- Memcached
- Beanstalkd
- Laravel Envoy
- Fabric + HipChat Extension
Laravelを動かす、フルフューチャーですね。
公式ドキュメントもあります。すぐに翻訳して電子本とWebページに反映させます。
これが、大半のLaravelユーザーにとって、一番嬉しいのではないでしょうか。
Taylorさんの発表前まで、ある程度現場からのツイートがあったのですが、Snappyの新サービス発表の時には、ピタット止まってしまいました。その後の、Laravel Forgeの時には、わずかに反応はありましたが、それ以前のレクチャーほどには、情報が流れてきませんでした。
事前に、Laraconまで秘密にしている、重大発表があると、盛り上げておきながら、有料サービスの紹介をやられたら、そりゃモチベーションが下がります。なにせ、Laraconは有料のカンファレンスです。そこで、一番楽しみにしていた発表が、有料サービスであったら、そりゃカチンとくるでしょう。
もし、Laraconを無料にして、これだけのスピーカを揃え、それで「新サービスの発表があります」とやれば、逆に賞賛を得られた可能性はありますね。そうでなければ、Laravel Homesteadをメインの発表として、一番時間を使い、その後で「Vagrantだけでなく、AWSやその他のサービスでも同様に動かせるサービスあります」とやれば、受けが良かったのではないでしょうか。順番は逆のほうが良かったのではないかと思います。
そして、Ianさんの時間にTaylorさんが出て話したことで、多くの人が秘密にしていた内容とはSnappyの新サービスだと思い、失望したのではないでしょうか。ここは、Taylorさんが出ては行けなかった部分でしょう。
今のところ、反応は薄いですが、メインの発表としては、Homesteadということでしょうね。