komodositesの賢い使い方
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前記事で紹介した、komodositesですが、多少癖がありますので、報告します。
まあ当然ながら、日本のサーバーに比べれば、絶対的に通信距離的に不利です。pingで170 msというのは、国内サーバーに接続する4倍時間がかかります。
ですから、インストールしたてのWordPressのような、比較的軽いPHPプログラムですと、表示されるまでに、どうしてもちょっとした間が開きます。大体キャッシュオフでレスポンスが0.8秒程度です。レンダリングにわずかに時間がかかりますが、それはユーザーのマシン、OS、ブラウザにも依存しますね。
例えば、これにプラグインをどんと付け、DBアクセスなどを増やすようにすればSSDの強みがでてきて、非SSD構成の国内サーバーの速度に追いつき、追い越すことでしょう。つまりWordPressでも、他のCMSでも、プラグイン追加し、高度なシステムにするに従って速度は低下しますが、その程度が穏やかであると言えます。高機能化による速度低下が少なめで済むので、色々付け足したい人には最適でしょう。
重いことで有名なMoodleで試しましたが、一応使えるレベルでした。遅いマシンだと、本当に遅くてイライラしますからね。Moodleは。Moodleの遅さを分かっている人が触れば、サーバー自身が早いことは分かります。
一般的な話として、サーバーは遠くなるほど、一発目のアクセスが遅くなる可能性があります。途中のDNSなどに目的先がキャッシュされていない可能性が高くなるからです。
更にサーバーの環境により、コンテンツのキャッシュなどを行なっている場合、一発目は遅くなります。komodositesはこのパターンです。キャッシュサーバーが挟まっているため、一発目は遅くなる傾向が大きいです。(これについてはクレームを上げ、社長が出てきて調べてもらいましたが、アメリカ国内からですと、激早だそうです。私の経験からサンフランシスコのサーバーに置いたWordpressのレスポンスはもう少し早いと思うので、何かがボトルネックになっていると思っているのです。)
テストで色々インストールして試してみましたが、もともとの距離的な不利な点と、サーバーの速さ、キャッシュの存在などなどを考えても、中堅どころ、たとえばJoomla!のような重さのCMSと相性が良いようです。もともと高機能で、そのため「ちょっと」重いソフトウェアですと、相性が良いようです。
逆に、インストールしたてのWordPressなどは、結構早いですから、日本のサーバーの速度に慣れたユーザーからは不満が起きるかも知れません。まあ、大手の提供するブログよりは、だいぶ早いんですが。
前述の通り、プラグインを付け足し、重くするに従って、フルSSDが生きてきます。特にDBアクセスの速さが生きてきます。
但し、リソース、つまり画像やらCSS、Javascriptなども通信速度の影響を受けてしまいます。出力に影響するプラグインを加えれば、段々リソースも数が増えていきます。
そんなときは、CloudFlareを利用しましょう。無料のCDNです。 画像、CSS、Javascriptをキャッシュしてくれます。日本にもサーバーがあるので、そうしたリソースへアクセスは40ms程度に減ります。
こうした検証から、今運営しているJoomlaとフォーラムはこちらへ移動しようと思います。今デンバーにサーバーがあるのですが、ここへ移動すれば体感で、ワンテンポ早く感じられるはずです。
前記事にも書きましたが、テックの返答は遅いですが、回答と対処がしっかりしているので、通常のアメリカのサポートとは2レベルほど上です。
本当は、もっと検証してから、紹介したかったのですが、なにせクーポン切れまで時間がないため、いそいで紹介しています。なんせ安いですからね。
体感したい方は http://hirohisakawase.comへどうぞ。一時的にデモを紹介しています。