Composer本体をインストールする
Laravelをインストールするには、Composerを先にインストールしなくてはなりません。Laravel本体も、Laravelを拡張するためのパッケージも、バーション4以降はComposerでインストールします。
Composerは、インストールしようとしているパッケージが必要としている他のパッケージを調べ、全部まとめて取り込んでくれるコマンドです。Composerで読み込めるパッケージはPackagistで調べられます。Laravel4のパッケージだけを調べたい時は、Laravel Packagist Registoryが便利です。
この記事はLinux/Unix系OSを対象に書いています。Windows系でのインストールは次の記事を参照してください。
必要条件
- PHP:5.3.2以上
- curl:通常、ディストリビューションのパッケージに用意されていると思います。お使いのOSにインストールされていない場合、コマンドラインか、GUIのパッケージ管理ツールから、インストールしてください。方法はディストリビューション毎に異なります。端末から
curl --version
を実行し、コマンドが見つからないエラーが表示されたら、インストールされていないでしょう。 - OpenSSL:ディストリビューションでOpenSSLが入っているか確認しましょう。入っていない場合、curlと同様にパッケージ管理ツールやコマンドラインから、インストールします。
- Phar PHP拡張モジュール:インストール方法は各自の環境に依存します。大抵のLinuxディストリビューションではパッケージ化されていると思いますので、curlと同様にパッケージ管理ツールを利用し、インストールできるでしょう。依存により、必要なパッケージも同時に入ると思います。手動でインストールする場合や、依存で自動にインストールされない場合、
zlib
、bzip2
、OpenSSL
などのPHP拡張モジュールがインストールされ、有効に動作するか確認します。
PHP自身のバージョン以外、要件は大抵の最新ディストリビューションを使用しているのでしたら、訳なくセットアップできると思います。ちなみに私が現在使用しているOpenSuseでは、ディストリビューションのパッケージリポジトリーに用意されているので、全部YastやZypperなどのツールから、簡単にインストールできます。
Composerのインストール
条件が揃えば、後は簡単です。
先ず、現在の作業ディレクトリーにインストールしたい場合です。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
特定のディレクトリーにインストールしたい場合は、インストール先をオプションで指定します。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php -- --install-dir=bin
composer.phar
が、コンポーサーのコマンドツールです。
しかし、この方法ですとインストール先にコマンドの起動パスが通っていないと、いちいちパスを指定しなくてはなりません。
そこで、推奨されている方法は、通常パスの通っているディレクトリーに移動する方法です。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php su ルートパスワード入力 mv composer.phar /usr/local/bin/composer
ルート権限が必要なコマンドをsudoを使うタイプのディストリビューションであれば、sudoをmvの先頭に使用します。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer ルートパスワード入力
注意:ディストリビューションにより、/usr/local/binが用意されていなかったり、使用を推奨されていなかったりするかも知れません。その場合、最適な移動先を選択してください。
ちなみに、OpenSUSEの場合、ユーザーのホームディレクトリーの中にbinディレクトリーが用意されており、パスが通っていますので、この中に移動するのが便利です。
Composer自身のアップデート
Composerは未だ開発が頻繁に行われています。
アップデートは手動ですが、コマンド一発です。
composer self-update
composerが自身を書き換えるため、コマンドファイルのパーミッションにより、変更するためにルート権限が必要な場合、インストール時と同様に、suでスーパーユーザーになるか、sudoを使用し、コマンドを実行してください。(mvコマンドを実行する時に、suやsudoを使用しているため、所有者がrootユーザーになっているからです。所有者を自分自身に変更しておく手もあります。)