なぜ訳すのか
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先日のLaravel勉強会は盛況だったようです。
ですが、私の翻訳したLaravel3のサイトがdisられました。気分の良いものではありません。
実のところ「直訳風ですね。」といわれても、さほど怒りは感じません。ところが「直訳ですよ。読んでいて笑っちゃいました」というのは、相手を馬鹿にした表現であり、誠意も敬意も全くない表現です。まさに嘲笑われたわけです。
常々、私自身書いていますとおり、決して英語の能力が高いわけではありません。高校時代に赤点を取ったのは英語のリーダーと歴史です。(暗記中心の教科には抵抗感を持っていたため、全然頭に入らなかったのです。その傾向は今も続いています。)それは分かっていますから、自分の翻訳が高品質だと自慢したことはありません。
私は英語が苦手ですから、何か読みたいものがあればまず翻訳を探します。
Laravelの時もそうでした。まず翻訳済みドキュメントを探しました。どうやら翻訳サイトで一部を翻訳したものらしい文章は見つかりました。十分ではありませんでした。そこでしかたなく英文のドキュメントを読み始めました。
読むスピードも遅いです。ですから翻訳スピードも遅いです。Weblioをフル活用します。マウスジェスチャーで単語を引けるように設定しています。
英文を読むのはもどかしく感じます。なので英語の苦手な方の気持ちもよく分かります。英語の資料が読めないため、技術的に出遅れてしまう悔しさも分かります。なんだかんだと行っても技術的な情報は英語という言語のもとに集約されています。英語が読める読めないでどうしても知識量に差がでます。
そのため、気に入ったものはどうにかこうにか翻訳し、日本語にします。同じ悔しい思いをする人の、少しにでも助けになると思ってのことです。現在Laravelを気に入っています。だからLaravel関連の情報を翻訳してお読みいただいています。
英語が苦手な人間の気持ちなんて、英語でスラスラ読める方には理解できないでしょう。内容が読み取れるものであれば、無いよりずっとましなのです。
明日はLaravel4のリリース日です。現時点の最新ドキュメントは前日である今日の時点で公開するつもりですし、公開後、最初の仕事はインストールに必要なファイルのコメントの翻訳です。これで少くても公式的な情報に関しては、英語が苦手であろうと最新の情報でLaravel4を使ってもらえるでしょう。英語ができる人との差が縮まります。
私は翻訳のプロフェッショナルではありません。なのでこの程度のクオリティーです。
確かに、ドキュメントを電子本で出版しています。幾らかの売上はあります。ちなみに私の全電子本(コンピューター以外も含め)この一年間の収入は400ドル以下です。時給に直すと多分100円くらいです。(もっと低いかも知れません。)これからさらに2冊翻訳しますが、それを足しても同じような結果になるでしょう。それでも、もっと時間をかけるか、よりプロフェッショナルな人に依頼し、クオリティーを上げろとでも言うのでしょうか?
儲かりませんが、サイトの維持には役立っています。病気の話はしたくありませんが、ちょっと厄介な心臓病にかかっています。体力が無いため、勤めてはいません。幸い田舎にもどり、弟の厄介になっているので、当面は暮らしていけますが、サイトの維持に関わるお金まで出させるわけに行きません。ですからサイトの維持は電子本の売上と広告収入でまかなっています。
逆に言えば、時間があるから、翻訳もできました。医者がどう言おうと私はこの病気を治すつもりですし、そのとき仕事を持てれば、もう継続していろいろな日本語訳を提供するのは難しくなります。
例えば、今後Laravelのドキュメントの翻訳をコミュニティーベースで行なっていくとなっても私は構いません。しばらくはそのまま個人でも提供を続けます。上手く翻訳が継続的にされているのがわかったら、その日本語訳を電子本に取り込み、私は関連するその他の情報提供を行います。今でも関連するライブラリーなど翻訳すべきものはまだたくさんあります。ですが正直、現在のLaravel4のドキュメント量をよってたかって多人数で翻訳してもクオリティーの高いものができるとは思えません。全体を通すとちぐはぐになるでしょう。
そうですね、電子本が一年で売れる冊数の5倍、継続的に毎月売れ続けるなら、生業として私は通常の生活ができるでしょう。さて、実現するのはどの程度の確率になるのでしょうか。
私は自分の翻訳の実力を十分に分かっています。「直訳だ」と言われても、そうですかとしか思いません。実のところ、「他よりまし」という意見を多少は頂いております。(他が何かは言いません。)
でも、セミナーという公式の場で、自分の名前と会社名を名乗った人間から、「直訳的だ」と指摘されるだけならいざ知らず、「笑っちゃいます」とばかにされるいわれはありません。
会社名を出した時点で、たとえ時間外であろうと、その人は個人であると同時に会社の代表でもあるのです。もしかしたらコンピュータ技術者の方だから理解できないかも知れませんね。こう言えば納得してもらえるでしょう。「あなたが所属会社クラスのFacadeです。」
社名を名乗ってしまえば、一社会人として、マナーが求めらます。一般常識をです。理性的な指摘であればともかく、日本の社会では公式の場で何かを嘲り笑ったら、それは礼を逸した行為であり、相手に喧嘩を売ったのと同じです。
幸運なことに、私は発言した人の会社名を忘れています。名前もです。(つまり、暗記が苦手だという意識はまだ続いています。)覚えていれば会社に電話をかけ事情を話し、上司を呼び出し「お宅の会社の社員教育はどうなっているんだ」と長々クレームを付けます。(本気で怒った時、よくやります。)そして、その後に忘れてしまいます。
もし自分の会社を名乗り、人前で発表するなら、既に会社の代表です。アマチュア気分、学生気分は捨てて、プロフェッショナルに行うことです。そうでなければ自分の小さな虚栄心を満足させるため、人前でなにかしようとなど思わぬことです。否応なしに、あなたは自分の会社をプロモートしているのです。発表内容、態度、口調を通して、私達はあなたの会社のレベルを推し量ります。
とても簡単なことです。翻訳調が気に入らなければ、本家の英語版を直接お読みください。そうすれば、お互い気持ちよく日々を過ごせるでしょう。
もしかしたら、受けを狙ったのかも知れません。私もとてもシニカルな人間ですから、身内や狭い範囲のコミュニティーできわどい冗談や表現を使い、受けを狙うことがあります。ですが、公の場では口を閉じているという知恵を持っています。
知性が高い人は往々にして何かを馬鹿にしたり、貶したりすることで、攻撃性を出す傾向があることも経験上知っています。いささか長く生きていますからね。その攻撃性も、自分が攻撃される可能性を避けたいという意図が裏に隠されているのも知っています。そういう人は攻撃される立場になると、なりふり構わず正当性を主張するため必要以上に攻撃的になるか、それができない場合、思考も感情も停止してだんまりを決め込む傾向があるのも知っています。
多分両方だったのでしょう。受けを狙いつつ、自分の知性を強調し、余計なツッコミを避けたい心理で、必要以上に馬鹿にしたのだと解釈しておきます。
ですから謝罪も、弁解も入りません。プライドが邪魔をしてそんなことはできないでしょう。
ですが今後は、セミナーなどの集まりは一般社会であること、そして自分の話したことはその場にいない人達に様々な形で伝播する可能性があることを鑑み、発言には注意されることを望みます。
でないと、会社名を思い出してしまうかも知れません。;)
追伸:
この文章が翻訳調に思えるのでしたら、たぶんあなたの読み取り回路はどこかいかれています。もしくは、私の書き出し回路がバグっています。
追伸:
何のことやらわからないのでしたら、そのままにしておいたほうが良いでしょう。どうしても私がなぜ怒ったか知りたければ、YoutubeでLaravel勉強会の動画を探してご覧ください。
追伸:
この記事を読むのはもう2ch経由で来る人くらいです。まあ、わざわざ心配してくれてありがとう。私は、未だ怒っているわけでないですし、もともと直接の謝罪を求めているわけでもありません。書いてある通りです。
それと、私は新潟に住んでいますから、いくらLaravelの勉強会があっても東京まで行ってられません。ですから、勉強会でかち合っていざこざになるなんて心配は全くありませんよ。安心して勉強会へ参加してください。そもそも、私は現場にいませんでした。様子はUstreamで見ていただけでした。そしてこれも書いてあるとおりですが、相手が誰であるかも覚えていません。嘘を書いているわけでありません。メモしていたわけでもなく、忘れてしまっているので、忘れたままにしています。もし、私が現場にいたら、もっとストレートで、相手の胸ぐら掴んで説教します。例え、ストリームが流れていようと、ヤクザばりに登壇します。そういう激しさも持ち合わせている人間です。技術系のおとなしい人間ではありませんよ。(若い時はそうでしたけど。今は違いますよ。最近は数日前に、近所で評判の悪い野菜の押し売りのおじさんを怒鳴りつけました。女性だと粘ったり、押し付けたりするようでしたが、私がいらないと返答したら、また来ると言ったので、絶対買わないからもう来るなと強く言い切りました。そしたら、逆ギレしたので、こちらもトップモードに入り、「こらまて」と近くに寄ったら、急いで逃げて行きました。弟が静止したので、それ以上追いかけませんでしたが、弟が身元の確認の為追っかけて行ったら、自転車に乗り、曲がり角で軽自動車にぶつかりそうになったらしく、逃げながら運転手に悪態ついていたそうです。最近、田舎も物騒ですよ。私みたいに変な人が増えて。:D )
ビデオに関しても、見なおしていません。他の動画の検索時にYoutubeで引っかかったため、「気になるなら見ろ」と追伸しましたけれど、自分でわざわざ見直しません。
「この翻訳には直訳が含まれています。アレルギーの方は画面から30メートル離れてご覧になるか、23歳以上の方は保護者の印鑑が必要です。」というのは、結構面白い嫌味だと思っていたので、ずっとリンクしていましたが、もう飽きたため外しました。
多分、直訳だと言った本人も、一度は目にしたでしょう。もう一回、同じ事をやったら、書いてある通り、会社に電話して、クレーム入れます。リアルな社会の常識に照らし合わせ、直接的な手段を取ります。相手の会社が常識的な対応ができないのなら、事実をそのまま晒します。
追記:
久々に2chのチャンネルを読んでみたら、私のほうがなにか先に怒らせるようなことをやったのではないかという推測を書いている人がいたので、一応書いておきましょう。想像力が逞しすぎるようですね。
確かに、事前に私がディスった人を何かで怒らせた可能性は全くないわけではないでしょう。ただ、その可能性は以下の点から非常に低いという事を理解してください。
1.私はコンピューター業界の人ではありません。前はそうでしたが、離れてかれこれ15年以上だと思います。たぶん、私が腹を立てた人はソフトウェア業界の人だったと思います。私は業界の人でありませんので、勉強会なども行ったことはありません。 2.私は数年前に心臓を壊し、故郷の新潟に戻っています。彼はたぶん首都圏に在中の方でしょう。 3.私は後数年で50に手が届くおじさんです。一方彼は、まだ若い技術者です。 4.そもそも、Laravelに当時(今もそうですが)ネットを除き、コミュニティーらしいコミュニティーは日本に存在していませんでした。 5.Laravelの勉強会も「初めて」のものでした。ユーザーのリアルな交流も初めてだったでしょう。 6.私は誰かが流してくれたUstreamで見ただけで、現場にはいません。 7.もし彼が他のフレームワークの利用者だとしたら、当サイトの記事を見て気分を害したのかも知れませんが、内容を読んでもらえば、ジョークだと分かってもらえるでしょう。現在ある当サイトの記事の、一番最初のものです。フレームワークの比較記事です。 8.彼自身の発言を思い出すと、確かLaravelを比較的肯定していたようでしたし、確か私のドキュメントサイトを初めて見つけたような言い方をしていたはずです。
もう半問以上前の話です。その後、Laravel4がリリースされ、Laravelの悪口がツイートされるたびに、それを打ち消すツイートを流しています。返信しているわけでありません。検索された時に、偏った意見が流れないようにするためです。ファサードについて否定的な意見が流れましたので、こちらで勝手に別の見方をツイートしていましたら、誰かが勝手にまとめていかにも論戦があったように見せかけています。そうではなく、勝手にツイートしていただけです。返信していたわけでありません。しかし、この件の後、辛辣なジョークなどもツイートしましたので、それを快く思わない人もいたでしょう。
しかし、時期が離れています。
肩を持っている人が2chにも書かれていた通り、「してやったり」感が、私を怒らせたわけです。痛くもない腹を探られたから、激怒したわけです。純情な人は「私が悪いから、彼がそんなことをしたんだ」と勘違いするでしょうが、本文にも書いた通り、実際には自分が頭が良いと考えている人の中には、とかく揚げ足を取るばかりの人もいるのです。もう少し、人生経験を積むと理解できると思います。とくに、コンピューター業界には、そうした人の割合が多いですから。
ただ、自分がそういう人であると、否定回路が働いて、その存在には気づかないでしょう。:) まあ、本当は気づいていても、プライドが邪魔をして、事実をみせないでしょうから、理解できないでしょうね。:D
でも、実際、第三者立場から見ても、公の場での発言としてはふさわしくないでしょう。ですから、これからLaravelを盛り上げ、コミュニティーを作成しようとしていた司会の向井さんが、「こりゃまずい」と、発言時すぐにフォロー、取り繕うとしてくれていますが、すぐにさじを投げています。後で、向井さんが謝罪してくださいましたが、彼は必死でなんとかしようとしていたわけで、全く悪いわけではありませんから、その旨お話しておきました。
ですから、たぶんありもしない事前の事情を想像して、彼の肩を持つ必要はありません。たとえ事前の事情があったにせよ、公の発言としては不適切であることには、間違いがありません。
また、彼の肩を持つことで、今度は私を悪者にしようとしていることに気がついてください。私の翻訳が「超プロフェッショナル」ではないことは認めますが、日本語に翻訳することはそんなに悪いことでしょうか?そうでしたら、日本語翻訳をやめます。あなたが、何かを翻訳してWebで公開し、それを同じような言い方をされたらどう思いますか?(ここで想像力を働かせてください。)
一番賢いのは、下手な想像をするより、見えている事実をそのまま受け止めることです。たまに「事実は小説より奇なり」ということが起きますが、大抵のことは見えている事実、そのままです。裏なんてありません。
そして、大抵の人のように、関わらないことです。だって、第3者には関係ないことですから。この記事は、当事者の方に読んでもらえれば、それでよいのです。単に、そんなことがあったんだ、ふーんで、スルーしてください。巻き込まれ、あなたまで気分を害することはないのです。他人ごとなんですから。