Laravel界の人々

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ほぼ一年で急成長しましたLaravelです。多くの有名人が後からやってきているようです。

その中でも比較的初期から活躍している、注目しておくべきキーパーソンを紹介します。

Taylor Otwell

Laravelのリード開発者というより、主要な部分は全部彼が決め、作成しています。

性格は多分平和主義者、調和主義者です。

ですから、周りの人の意見を上手くまとめてきました。ただし、技術者としてのアイデアは譲りません。

コミュニティーの重要性はよく分かっています。ですが、性格的にギトギトした議論などには関わらず、無視するタイプです。コミュニティーに参加する人が多くなり、段々とカオスになって来ているため、もうフォーラムにはほとんど顔を出しません。

Githubに投げた要求も基本は意見を返してくれますが、例えば今回のLaravel4のEloquentに対して投げられる意見にはヘキヘキしたのが、Twitterに「ほとんど見ていない」と投稿していました。

だからといって彼が独善的でないことは明らかです。有益な意見は取り入れています。逆に「こうして欲しい」という意見のほとんどが自己中心的なものが多く、「便利だから」というのは自分の嗜好に合っているという意味がほとんどです。LaravelやEloquentの性格をよく考えていなかったり、単に他のフレームワークにあるからという理由で何もかも取り入れてしまえば、単に脂肪のたっぶりついた太ったフレームワークになってしまいます。

Dayle Rees

Laravelのチュートリアル本として有名な"Code Happy"の著者です。この本はLaravelの初期に多くの人にLaravelの使い方を説明し、広げるのに役に立ちました。出版直後は、フォーラムでもこの本を参考にすることを勧める回答者も多くいました。(今は、ネット上に情報があふれていますし、フォーラムでもStack Overflowでも回答がすぐ得られますので、無理に購入する必要は無いでしょう。公式ドキュメントを読んでも、実際のアプリの組み方がわからない人には、まとまった参考書として活用してもらえます。ちなみに日本語に翻訳しましたので日本語版も購入できます。)

基本的にはゲーム好きな若者ですが、公共施設で働いているとのことですから、ダラダラしているわけでありません。ファンキーな性格に憧れているようですが、基本的に落ち着いた人間ですので、そこら辺の対比も興味深い人物です。、

LaravelではドキュメントまわりやLaravel3のプロファイラを作成しています。また、コードジェネレーターのバンドル、Bobなども作成しています。Laravel4ではドキュメントの充実に協力しています。

Laravel4に対していくつか出版計画を持っているようです。Code Happyのような初心者向けの書籍としてはBode Brightが予定されており、これは日本語に訳すことになっています。

Shawn McCool

Laravel界における理論派です。

現在公式フォーラムは彼のサイト下で、彼により管理されています。彼はLaravelのコミュニティーの形成面で活躍しています。

また、Laravel.ioでは、Laravelについての基本的な解説記事が多く公開されています。

Code Happyより中級クラス向けの解説本であるCode Starterの著者です。(正直、彼もLeanpubで出版すべきでした。完全でなければ出版しないという性格なのでしょうが、もうちょっと早ければ、もうちょっと売れたでしょう。出版後はコミュニティーで話題になりましたが、Code Happyほど盛り上がりませんでした。)

Phil Sturgeon

PHPについての記事をたくさん公開している人です。それよりも何よりも皆さんが知っているあのオープンソースプロジェクトで活躍している人です。FuelPHPのoil作ったり、CodeigniterからLaravel4へ乗り換えたPyroCMSのプロジェクトリーダーだったり、Codeigniterにも協力していたりです。

"Why I <3 Laravel 4"というスライドを公開しています。Laravelの系列を示したイラストが入っていると言えば、ピンとくる人もいるでしょう。Facebookのグループでも使用されています。

このスライドは彼のプレゼンテーションで使われたものです。両方共にこちらで観ることができます。

Jeffrey Way

チュートリアルサイトNettuts+のリードチューターですから、知っている人も多いでしょう。

かれがLaravelに関わりだしたのは半年くらい前で比較的遅かったです。PHPのフレームワークに関してはCI、Fuelと来て今はLaravelです。今回のLaravelにはかなり力を入れています。

最初にフォーラムにちょっと顔を出しましたが、すぐにgithubでAuthについて提案し取り入れられました。Laravel3だったのですが、現状はその提案どおりではないようです。しかしLaravel4の認証のシステム、つまり認証に与えられたテーブルのカラムは何でも良いという現在の仕様は彼が提案したものです。

基本的に彼はいかに高速なスクラッチ開発ができるかというチュートリアルを多く発表しましたが、現在よりテストを重視する方向へとシフトしてようです。

また、Laravel3でも、様々なバンドルを発表していますが、Mac専用だったりするので、Linux、Windows使いでは使用できないものが多く残念なところです。

なにしろ、プレゼンテーションが上手く、Tuts+でもLaravelをバンバン取り上げているため、Laravelの人気獲得に一役買っているのは間違いないでしょう。

Jason Lewis

とにかく、フォーラムを支えているメンバーです。モデレーターではありませんが、回答者として数多くの質問に答えてきています。

基本的に淡白に答えます。要は回答がつかないような質問でもできるだけ答えてくれています。しかし原則深入りはしません。議論に深入りする場合は、攻撃的な面が出るようです。

簡単なチュートリアルもブログで書いていますが、基本はフォーラムでの活躍がメインです。

Ian Landsman

Laravelの初めにOtwell氏を金銭的にサポートしたのはUserScapeで、そこの創設者です。

Laravelの開発者であるOtwell氏も現在UserScapeのために仕事をしているようです。

Eric Barnes

彼もUserScapeのエンジニアです。

Maksim Surguy

Laravelで様々なサイトを構築しています。

Sinan Eldem

彼はフォーラムでの回答を初期の時に頑張っていました。

Laravel3の多言語対応のためにURI一番最初のセグメントに言語コードが付くのは、彼の提案です。正直私は、それはフレームワークとして取り入れる必要はなく、バンドルなどで良いと思っていました。実際、それを取り入れるための修正は結構広範に渡ったため、数回のマイナーアップデートが必要でした。

母国語が英語ではなく、私と同じ苦労を味わっているのがよく分かります。私より英語のスキルは上ですよ。:D

Phill Sparks

彼もフォーラムで継続的に回答者として、多くの貢献をしています。

フォラーム以外では余り表立った活躍をしていません。ですがJason Lewis氏と並び、継続的にフォーラムをサポートしている回答者の一人です。

Zizaco

フォーラムのユーザー名です。本名はどこかにあったのですが、見つかりません。

純粋なコンピューターオタクタイプです。頭の回転が早く、議論にも論理で整然と対抗するタイプです。さらに、アーティスティックな面も持っています。

Laravel4のテストまわりの仕組みがRoRに似ているとしたら、彼のアイデアが取り入れられたからです。

フォーラムではテストまわりの話題によく関わっています。これからもいろいろなアイデアをフォーラムやパッケージで公開しそうなので、注目の一人です。

Franz

彼もフォーラムで回答者として多くの貢献を行なっているユーザーです。

Flex BBのコア開発者です。Flex BB?聞いたことない?LaravelのフォーラムはFlex BBです。:)

もちろん、Laravelの上に乗っかっています。:D